32AM10第32回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学骨折各論上腕骨骨折

三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折の固定で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

上腕骨骨幹部骨折では、骨折部位と筋の牽引方向を考えて固定します。

三角筋付着部より遠位の骨折では、初期安静後に機能的装具が適用されることがあります。

解説

上腕骨骨幹部骨折では、骨折部位によって骨片の転位方向が変わります。三角筋、大胸筋、広背筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋などの牽引を考えることが大切です。

固定では、初期には疼痛と不安定性を抑えるために安静を保ちます。その後、骨折部の安定が得られてくると、機能的装具を用いて、ある程度の機能を保ちながら治癒を促すことがあります。

機能的装具は、軟部組織の圧迫と筋の働きを利用して骨折部の安定を図る考え方です。

施術現場での注意点
上腕骨骨幹部骨折では、橈骨神経損傷に注意します。手関節や指の伸展障害、手背の知覚異常を確認する視点が重要です。

選択肢の確認

1.肩関節内旋位で固定する。
誤り。
三角筋付着部より遠位の上腕骨骨幹部骨折では、肩関節内旋位で固定することが正しい固定法とはいえません。骨折部位と転位方向に応じた肢位を選ぶ必要があります。

2.U字副子を使用する。
誤り。
U字副子は上腕骨骨幹部骨折の固定で用いられることがありますが、この問題では三角筋付着部より遠位の骨折の固定として最も適切な記述を選びます。機能的装具の適用が正答です。

3.固定期間は3~5週とする。
誤り。
上腕骨骨幹部骨折では、骨癒合まで比較的長い固定・管理期間を要します。3~5週では短すぎるため、固定期間として適切ではありません。

4.初期安静期を過ぎると機能的装具の適用となる。
正しい。
初期安静期を過ぎ、疼痛や腫脹が落ち着いてくると、機能的装具を用いて骨折部を安定させることがあります。上腕骨骨幹部骨折の管理として重要です。

覚えるポイント

  • 上腕骨骨幹部骨折は、骨折部位と筋牽引で転位方向を考える。
  • 三角筋付着部より遠位の骨折では、初期安静後に機能的装具が適用される。
  • 上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経損傷を必ず確認する。

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