33AM8|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論上腕骨骨折
上腕骨外科頸外転型骨折で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1.三角筋の膨隆は消失する。
この問題のポイント
上腕骨外科頸骨折では、肩周囲の腫脹や疼痛、皮下出血斑、運動制限などがみられます。
一方、三角筋の膨隆が消失するという所見は、肩関節脱臼でみられやすい所見です。
上腕骨外科頸骨折の典型所見としては不適切です。
解説
上腕骨外科頸外転型骨折は、上腕骨近位部の外科頸で起こる骨折です。
外転型では、骨折部の転位により上腕軸の骨折端部が内方へ向くことがあります。
また、噛合骨折では骨片同士がかみ合って比較的安定しているため、強い疼痛はあっても、自動運動が一部可能な場合があります。
皮下出血斑は、時間の経過とともに上腕内側部から前胸部に出現することがあります。
一方で、三角筋の膨隆消失、いわゆる肩の丸みがなくなる所見は、肩関節脱臼、特に肩関節前方脱臼で典型的にみられます。
上腕骨外科頸骨折では、骨頭が関節窩から外れているわけではないため、三角筋の膨隆消失を典型所見とするのは誤りです。
選択肢の確認
1.三角筋の膨隆は消失する。
誤り。
三角筋の膨隆消失は肩関節脱臼でみられやすい所見です。上腕骨外科頸骨折の典型所見としては不適切です。
2.上腕軸の骨折端部は内方へ向く。
正しい。
外転型骨折では、骨折部の転位により上腕軸の骨折端部が内方へ向くことがあります。
3.噛合骨折では自動運動が可能である。
正しい。
噛合骨折では骨片同士がかみ合って比較的安定しているため、自動運動がある程度可能なことがあります。ただし疼痛は伴います。
4.皮下出血斑は上腕内側部から前胸部に出現する。
正しい。
骨折後の出血が重力などの影響で広がり、上腕内側部から前胸部に皮下出血斑が出現することがあります。
覚えるポイント
- 三角筋の膨隆消失は肩関節脱臼を疑う所見。
- 上腕骨外科頸骨折では、疼痛、腫脹、皮下出血斑、運動制限を確認する。
- 噛合骨折では自動運動が残ることがある。
- 近位上腕骨骨折では、腋窩神経障害や末梢循環も確認する。