32AM27第32回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷膝・大腿スポーツ障害

尻上がり現象がみられるのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

尻上がり現象は、腹臥位で膝を屈曲したときに殿部が浮き上がる現象です。

大腿四頭筋のうち、大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋であるため、膝屈曲時に伸張されやすく、この現象に関係します。

解説

大腿直筋は、大腿四頭筋の一つです。

大腿四頭筋には、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋があります。このうち大腿直筋だけが股関節と膝関節をまたぐ二関節筋です。

大腿直筋は、股関節屈曲と膝関節伸展に作用します。そのため、腹臥位で膝関節を屈曲すると大腿直筋が伸張されます。大腿直筋に短縮、疼痛、損傷があると、膝を十分に曲げる前に骨盤が前傾し、殿部が浮き上がるようにみえます。これが尻上がり現象です。

鑑別のポイント
大腿前面の筋損傷では、大腿直筋が二関節筋であることを押さえます。中間広筋、内側広筋、外側広筋は主に膝関節伸展に関係する単関節筋として整理します。

選択肢の確認

1.中間広筋損傷
誤り。
中間広筋は大腿四頭筋の一つですが、主に膝関節伸展に働く筋です。股関節をまたぐ筋ではないため、尻上がり現象と最も関係する筋ではありません。

2.大腿直筋損傷
正しい。
大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋です。腹臥位で膝を屈曲すると大腿直筋が伸張され、損傷や短縮があると殿部が浮き上がる尻上がり現象がみられます。

3.半腱様筋損傷
誤り。
半腱様筋はハムストリングスの一つで、大腿後面にあります。股関節伸展と膝関節屈曲に関係しますが、尻上がり現象で問われる代表筋ではありません。

4.大腿二頭筋損傷
誤り。
大腿二頭筋はハムストリングスの一つで、大腿後面にあります。肉離れの好発筋として重要ですが、尻上がり現象と結びつける筋ではありません。

覚えるポイント

  • 尻上がり現象は大腿直筋の短縮・損傷でみられる。
  • 大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋。
  • 大腿直筋の作用は股関節屈曲と膝関節伸展。
  • ハムストリングス損傷と大腿直筋損傷を混同しない。

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