32PM75|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論頭部・顔面・脊椎・胸郭骨折
肋骨骨折で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
肋骨骨折では、直達外力と介達外力による変形の違いを整理します。
介達外力では、圧迫された部位と離れたところで骨折し、胸郭外方凸の変形となりやすいです。
解説
肋骨骨折は、胸部への打撃、転倒、圧迫、咳などで発生します。
直達外力では、外力が加わった部位で肋骨が内方へ折れ込みやすく、胸郭内方凸の変形を考えます。
介達外力では、胸郭が圧迫されることで離れた部位に屈曲力が加わり、胸郭外方凸の変形となることがあります。したがって「介達外力では胸郭内方凸」とする記述は誤りです。
肋骨骨折は第5~9肋骨に多く、複数肋骨が複数箇所で折れると胸壁動揺、いわゆるフレイルチェストを起こすことがあります。小児の肋骨骨折では、強い外力が加わっている可能性があるため虐待も考慮します。
合併症のポイント
肋骨骨折では、気胸、血胸、肺損傷、胸壁動揺に注意します。呼吸困難、チアノーゼ、血痰、皮下気腫は重要な危険サインです。
選択肢の確認
1.介達外力では胸郭内方凸の変形となる。
正答。記述としては誤り。
介達外力では、胸郭圧迫により離れた部位で骨折し、胸郭外方凸の変形となりやすいです。胸郭内方凸は直達外力で考えます。
2.合併症に胸壁動揺がある。
記述としては正しい。
複数の肋骨が複数箇所で骨折すると、胸壁の一部が不安定となり胸壁動揺を起こします。呼吸障害につながる重要な合併症です。
3.第5~9肋骨に好発する。
記述としては正しい。
肋骨骨折は第5~9肋骨に好発します。上位肋骨では大血管損傷、下位肋骨では腹部臓器損傷にも注意します。
4.小児では虐待を考える。
記述としては正しい。
小児の肋骨骨折は、通常の軽微な外力では起こりにくいため、虐待を含めた強い外力の可能性を考える必要があります。
覚えるポイント
- 直達外力では胸郭内方凸を考える。
- 介達外力では胸郭外方凸を考える。
- 肋骨骨折は第5~9肋骨に好発する。
- 胸壁動揺、気胸、血胸に注意する。
- 小児の肋骨骨折では虐待も考慮する。