32PM76|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論頭部・顔面・脊椎・胸郭骨折
チャンス(Chance)骨折の発生機転はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
チャンス骨折は、脊椎の屈曲牽引損傷として理解します。
発生機転では、後方要素への牽引力と前方支柱部への圧迫力を押さえます。
解説
チャンス骨折は、シートベルト損傷として知られる脊椎損傷です。
体幹が急激に前屈し、支点となる腹部側を中心に脊柱へ屈曲力が加わることで発生します。
このとき、椎体前方支柱部には圧迫力が加わります。一方、椎弓や棘突起、椎弓根などの後方要素には強い牽引力が加わります。
その結果、椎体から後方要素まで横走するような骨折線を示すことがあります。
外傷機序で見るポイント
チャンス骨折は、単なる圧迫骨折ではありません。屈曲力により前方は圧迫、後方は牽引される点が重要です。
選択肢の確認
1.椎体全体への圧迫力
誤り。
椎体全体への圧迫力だけで説明される損傷ではありません。チャンス骨折では、前方支柱部の圧迫と後方要素の牽引が重要です。
2.椎弓への強い牽引力
正しい。
チャンス骨折では、脊柱後方要素である椎弓などに強い牽引力が加わります。正しい発生機転です。
3.椎体前方支柱部への圧迫力
正しい。
屈曲力により椎体前方支柱部には圧迫力が加わります。チャンス骨折の発生機転として正しいです。
4.椎体中間支柱部への捻転力
誤り。
チャンス骨折の主な発生機転は屈曲牽引損傷です。中間支柱部への捻転力を主な機転とする記述は不適切です。
覚えるポイント
- チャンス骨折は屈曲牽引損傷。
- シートベルト損傷として出題されやすい。
- 前方支柱部には圧迫力が加わる。
- 後方要素、椎弓には牽引力が加わる。
- 複数正答では、各力の方向を独立して確認する。