33AM18|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学脱臼・小児肘肩鎖関節脱臼
肩鎖関節脱臼の固定で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4.上腕を長軸方向に持ち上げて固定する。
この問題のポイント
肩鎖関節上方脱臼では、鎖骨遠位端が上方に突出してみえます。
実際には、上肢の重みによって肩甲骨・肩峰側が下がり、相対的に鎖骨遠位端が上方へ突出します。
固定では、上肢を支えて肩峰側を引き上げ、鎖骨遠位端を下方へ圧迫することで整復位を保ちます。
そのため、上腕を長軸方向に持ち上げて固定することが重要です。
解説
肩鎖関節脱臼では、肩鎖靱帯や烏口鎖骨靱帯が損傷し、肩鎖関節の安定性が失われます。
上方脱臼では、鎖骨遠位端が上方へ突出し、肩峰が下がったようにみえることがあります。
固定では、上腕を下から支えるように長軸方向へ持ち上げ、肩甲骨・肩峰側を上方へ誘導します。
同時に、突出した鎖骨遠位端を下方へ圧迫することで、肩鎖関節の位置関係を整えます。
したがって、肩鎖関節脱臼の固定で正しいのは上腕を長軸方向に持ち上げて固定するです。
選択肢の確認
1.絆創膏固定法では肩峰を圧迫する。
誤り。
上方脱臼で突出しているのは主に鎖骨遠位端です。肩峰を下方へ圧迫すると、肩鎖関節のずれを改善しにくくなります。
2.包帯固定では胸十字帯法を用いる。
誤り。
胸十字帯法は肩鎖関節脱臼の代表的な固定法としては不適切です。肩鎖関節脱臼では、上肢を挙上支持し、鎖骨遠位端を圧迫する固定が重要です。
3.枕子で鎖骨近位端を下方へ圧迫する。
誤り。
圧迫すべきなのは鎖骨近位端ではなく、突出している鎖骨遠位端です。
4.上腕を長軸方向に持ち上げて固定する。
正しい。
上腕を長軸方向に持ち上げることで、上肢の重みによる肩峰側の下垂を防ぎ、肩鎖関節の整復位を保ちます。
覚えるポイント
- 肩鎖関節上方脱臼では、鎖骨遠位端が上方突出してみえる。
- 固定では、上腕を持ち上げて肩峰側を上方へ誘導する。
- 圧迫するのは鎖骨近位端ではなく、鎖骨遠位端。
- 上肢の重みで再転位しやすいため、支持固定が重要。