33PM115|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
25歳の女性。バレーボールの社会人リーグに所属している。ブロックの際に、ボールで右母指が橈側外転強制された。2日経過しても腫れと物が持ちにくい症状が残存するため来所した。徒手検査で動揺性がみられる。誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、母指が橈側外転強制された後の腫脹、把持困難、動揺性から、母指MP関節の尺側側副靱帯損傷を考えます。
母指MP関節尺側側副靱帯損傷は、スキーヤー母指やゲームキーパー母指として知られます。圧痛はCM関節ではなく、主に母指MP関節尺側にみられます。
解説
母指が外転強制されると、母指MP関節の尺側側副靱帯にストレスが加わります。損傷すると、母指でつまむ力が低下し、物が持ちにくくなります。
徒手検査では、母指MP関節に外反ストレスを加えて動揺性を確認します。MP関節屈曲位で評価すると、主に固有側副靱帯の損傷を確認しやすくなります。
完全断裂やステナー病変では保存療法で安定性を得にくいため、競技復帰を考える症例では観血療法が検討されます。後療法では、安定性を確保したうえでピンチ力の回復を図ります。
ひっかけポイント
母指外転強制で損傷しやすいのは、母指MP関節の尺側側副靱帯です。圧痛部位をCM関節と取り違えないようにします。
選択肢の確認
1.CM関節橈側に圧痛がみられる。
正答。記述としては誤り。
母指MP関節尺側側副靱帯損傷では、圧痛は主に母指MP関節尺側にみられます。CM関節橈側の圧痛が特徴という記述は不適切です。
2.MP関節屈曲位で動揺性を評価する。
記述としては正しい。
母指MP関節を屈曲位にして外反ストレスを加えると、尺側側副靱帯の動揺性を評価しやすくなります。
3.後療法ではピンチ力の筋力強化を行う。
記述としては正しい。
母指MP関節尺側側副靱帯損傷では、つまみ動作が障害されます。後療法では、関節安定性を確認しながらピンチ力の回復を図ります。
4.競技の復帰には観血療法が推奨される。
記述としては正しい。
完全断裂やステナー病変を伴う場合、保存療法では不安定性が残りやすいため、競技復帰を目指す症例では観血療法が検討されます。
覚えるポイント
- 母指MP関節尺側側副靱帯損傷は、母指外転強制で起こります。
- 圧痛部位は母指MP関節尺側です。
- 物をつまむ動作、ピンチ力の低下が重要です。
- この問題は「誤っているのはどれか」なので、記述として誤っている1が正答です。