112B21|第112回 医師国家試験 過去問
慢性腎炎症候群のうち最も頻度が高いのはどれか。
解答・解説を見る
正解: a
正答
a IgA腎症
この問題のポイント
日本の慢性腎炎症候群で最も頻度が高い原疾患はIgA腎症です。慢性的な血尿と蛋白尿を手掛かりにします。
解説
慢性腎炎症候群は、持続する血尿・蛋白尿を中心に、ときに高血圧や緩徐な腎機能低下を伴う臨床像です。IgA腎症は日本で多い原発性糸球体腎炎で、健診の尿異常から発見されることがあります。上気道感染に近接して肉眼的血尿を呈する場合もあります。
確定診断には腎生検で糸球体メサンギウム領域へのIgA優位の沈着を確認します。蛋白尿の程度、血圧、腎機能、病理所見などから進行リスクを評価します。慢性腎炎症候群という臨床分類と、腎生検による組織学的疾患名を分けて理解することが重要です。
選択肢の確認
a IgA腎症
正しい。日本で最も多い原発性糸球体腎炎で、持続する血尿・蛋白尿を呈する慢性腎炎症候群の代表です。
b 膜性腎症
誤り。成人のネフローゼ症候群で重要な疾患ですが、慢性腎炎症候群の中で最も頻度が高いものではありません。
c 膜性増殖性糸球体腎炎
誤り。血尿・蛋白尿や低補体血症を来すことがありますが、IgA腎症より頻度は低いです。
d 巣状分節性糸球体硬化症
誤り。高度蛋白尿やネフローゼ症候群の原因として重要ですが、この臨床群で最多ではありません。
e 基底膜菲薄化症候群〈良性家族性血尿〉
誤り。持続性血尿や家族歴が手掛かりになる病態ですが、日本の慢性腎炎症候群の代表的最多疾患はIgA腎症です。
覚えるポイント
- 慢性腎炎症候群ではIgA腎症をまず押さえます。
- 診断はメサンギウムへのIgA沈着、予後評価は蛋白尿・腎機能などで行います。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。