112B24|第112回 医師国家試験 過去問

小児・周産期・女性医学産婦人科妊娠合併症・母体疾患

妊娠初期の性器出血の原因として正しいのはどれか。

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正解: d

正答

d 絨毛膜下血腫

この問題のポイント

妊娠初期の性器出血では、流産・異所性妊娠などに加え、絨毛膜下血腫が原因になります。

解説

絨毛膜下血腫は、子宮壁と絨毛膜などの間に出血がたまった状態です。血液が腟へ流れると、少量の出血から血塊を伴う出血まで様々な性器出血を来します。妊娠初期の超音波検査で、胎囊の周囲に血腫を認める場合があります。

本問は出血の「時期」を区別する問題です。前置胎盤や常位胎盤早期剝離は主として妊娠後半の出血原因で、癒着胎盤は胎盤剝離・娩出時の大量出血が重要です。妊娠初期に出血した場合は、出血量、痛み、循環状態を確認し、妊娠部位と胎児の状態を超音波などで評価します。

選択肢の確認

a 子宮破裂
誤り。子宮壁が破綻する病態で、通常は妊娠後半や分娩中、瘢痕子宮などで問題となります。初期出血の一般的原因ではありません。

b 前置胎盤
誤り。胎盤が内子宮口を覆う状態で、典型的には妊娠後半の無痛性出血を来します。

c 癒着胎盤
誤り。胎盤が子宮筋層に異常付着・侵入し、主に胎盤娩出時の剝離困難や大量出血が問題になります。

d 絨毛膜下血腫
正しい。絨毛膜と子宮壁の間の出血・血腫で、妊娠初期の性器出血を説明します。

e 常位胎盤早期剝離
誤り。正常位置の胎盤が胎児娩出前にはがれる病態で、主に妊娠後半に腹痛や子宮緊張、出血を来します。

覚えるポイント

  • 妊娠出血は初期・後半・分娩時で鑑別を分けます。
  • 初期では妊娠部位と流産の可能性も必ず評価します。

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