112C24|第112回 医師国家試験 過去問
高血圧と糖代謝異常をきたす疾患はどれか。3つ選べ。
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正解: b・c・e
正答
b 先端巨大症、c Cushing症候群、e 偽性アルドステロン症
この問題のポイント
高血圧と糖代謝異常を同時に説明するホルモン作用を考え、低カリウム血症によるインスリン分泌障害も押さえる。
解説
先端巨大症では成長ホルモンの過剰によりインスリン抵抗性が増し、糖代謝異常を生じる。Na・水の貯留や血管系への影響などから高血圧も起こる。Cushing症候群ではコルチゾール過剰が糖新生とインスリン抵抗性を増やし、血管反応性の増強や鉱質コルチコイド作用などで血圧を上げる。
偽性アルドステロン症では、甘草などによる11β-HSD2阻害でコルチゾールが鉱質コルチコイド受容体を刺激し、Na貯留、高血圧、K喪失を来す。低K血症は膵β細胞からのインスリン分泌を妨げ、耐糖能を悪化させ得る。アルドステロン自体が高い病態ではない点にも注意する。偽性Bartter症候群は嘔吐や利尿薬などによる塩分・水分喪失が背景で、通常、高血圧を伴わない。
選択肢の確認
a 肝硬変
誤り。肝硬変では肝性糖尿病などの糖代謝異常は起こるが、全身の高血圧は典型ではない。門脈圧亢進と動脈血圧上昇は別である。
b 先端巨大症
正しい。成長ホルモンの抗インスリン作用により耐糖能が悪化し、体液貯留や心血管への影響から高血圧も起こる。
c Cushing症候群
正しい。コルチゾール過剰による糖新生亢進・インスリン抵抗性と、血圧上昇作用を併せ持つ。
d 偽性Bartter症候群
誤り。体液・塩分喪失に伴う低K血症と代謝性アルカローシスを来すが、血圧は通常正常〜低値で、高血圧という条件に合わない。
e 偽性アルドステロン症
正しい。Na貯留で高血圧となり、K喪失による低K血症がインスリン分泌を障害して糖代謝異常を来し得る。
覚えるポイント
GH・コルチゾール過剰は高血圧と高血糖。偽性アルドステロン症では低Kによる耐糖能悪化も考える。
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