112D10|第112回 医師国家試験 過去問

内科系呼吸器肺癌・胸膜腫瘍

胸膜中皮腫について正しいのはどれか。

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正解: b

正答

b

この問題のポイント

胸膜中皮腫では、悪性腫瘍・石綿曝露・上皮型が最多という基本事項を押さえます。石綿と遊離ケイ酸による塵肺を混同しないことが重要です。

解説

胸膜中皮腫は胸膜の中皮細胞に由来する悪性腫瘍です。主な組織型に上皮型、肉腫型、二相型があり、上皮型が最も多くみられます。片側の胸膜肥厚や胸水で発見されることがあり、びまん性に肺を取り囲むように進展します。

石綿曝露から発症までの潜伏期間が長いことが特徴です。職業歴や周辺環境の確認が大切ですが、曝露歴が明らかでない例もあります。死亡数を読むときは、肺癌全体と中皮腫を混同しないようにします。

選択肢の確認

a 良性腫瘍である。
誤り。通常、胸膜中皮腫として問題になるのは悪性胸膜中皮腫です。局所浸潤し、治療が難しい悪性腫瘍です。

b 上皮型が最も多い。
正しい。上皮型が最も多い組織型です。肉腫型、二相型もあります。

c 両側に病変を認めることが多い。
誤り。典型的には片側胸膜に生じます。両側性を主な特徴とはしません。

d 硅酸〈ケイ酸〉曝露との関連性が認められる。
誤り。主要な関連曝露は石綿〈アスベスト〉です。遊離ケイ酸曝露では珪肺を考え、同一視しません。

e 我が国での年間死亡者数は1万を超える。
誤り。少なくとも本問の出題当時、日本の中皮腫年間死亡数は千人台で、1万人を超える水準ではありません。年次で変化する統計と疾患の頻度感を区別します。

覚えるポイント

  • 胸膜中皮腫:上皮型が最多、石綿と関連、通常は片側。
  • 石綿曝露から発症まで長い潜伏期間があります。

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