112D9|第112回 医師国家試験 過去問
僧帽弁閉鎖不全症の原因になりにくいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
僧帽弁そのもの、腱索・乳頭筋、左室・弁輪の異常は僧帽弁逆流を起こします。上行大動脈の拡張は主として大動脈弁逆流との関連を考えます。
解説
僧帽弁は弁尖だけでなく、腱索、乳頭筋、左室の形状が協調して閉じます。弁尖の破壊、腱索断裂、乳頭筋機能不全、左室拡大による弁尖の牽引など、どこに異常があっても閉鎖が不完全になり得ます。
上行大動脈瘤では大動脈基部や弁輪の拡大により大動脈弁尖が接合できず、大動脈弁閉鎖不全症を起こすことがあります。僧帽弁逆流の原因として挙がる4疾患と、影響を受ける弁が異なります。
選択肢の確認
a 急性心筋梗塞
原因になり得ます。急性心筋梗塞で乳頭筋虚血・断裂が起これば、急性の重症僧帽弁逆流を来します。
b 拡張型心筋症
原因になり得ます。左室拡大で弁輪が拡大し、乳頭筋の位置が変わって弁尖が牽引されるため、機能性逆流を生じます。
c 上行大動脈瘤
正答。原因になりにくいものです。上行大動脈・大動脈基部の拡張は、僧帽弁より大動脈弁の閉鎖不全につながります。
d 感染性心内膜炎
原因になり得ます。疣贅形成に加えて弁尖の穿孔や腱索断裂を起こし、弁の閉鎖が障害されます。
e 僧帽弁の粘液変性
原因になり得ます。弁尖・腱索の変性から僧帽弁逸脱や腱索断裂を起こし、逆流を生じます。
覚えるポイント
- 僧帽弁逆流は弁尖・腱索・乳頭筋・左室の問題。
- 大動脈基部拡張は大動脈弁逆流と結び付けます。
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