112F57|第112回 医師国家試験 過去問
出生直後の新生児。在胎38週3日で常位胎盤早期剝離と診断され、緊急帝王切開で出生した。Apgarスコアは0点(1分)であり、直ちに蘇生を開始した。 Apgarスコアの項目で最初に1点以上になるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
新生児蘇生で換気が有効になると、まず心拍数の改善が重要な反応として現れます。Apgarは蘇生開始を待つための指標ではありません。
解説
常位胎盤早期剝離による重い低酸素で、1分時Apgar0点の状態です。新生児では適切な肺への換気が心拍回復の鍵となります。有効な蘇生によってまず心拍が検出されれば、心拍項目は100/分未満でも1点となります。自発呼吸、筋緊張、刺激反応、十分な皮膚色の回復はその後に続くことがあります。実際の処置は心拍・呼吸などを逐次評価して行い、Apgarの採点を終えるまで換気や必要な胸骨圧迫を待つことはありません。
選択肢の確認
a 呼 吸
誤り。換気を補助していても自発呼吸の回復は遅れることがあり、心拍が先に再出現します。
b 心 拍
正しい。心拍が出現すれば100/分未満で1点、100/分以上で2点です。蘇生効果の評価でも心拍改善を重視します。
c 皮膚色
誤り。酸素化や末梢循環の回復を反映し、評価者によるばらつきもあります。心拍回復より先の指標ではありません。
d 筋緊張
誤り。低酸素による筋緊張低下は心拍再開後も残り得ます。初期に回復する項目としては心拍を選びます。
e 刺激に対する反応
誤り。刺激への反応は中枢神経機能の回復にも依存し、循環の回復より遅れることがあります。
覚えるポイント
新生児蘇生は換気を確実に行い、心拍の上昇で反応を確認します。Apgarを治療開始の待機理由にしません。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。