113E1|第113回 医師国家試験 過去問

社会医学・医療システム医療倫理・医療安全個人情報・守秘義務

医師の職業倫理に反するのはどれか。

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正解: d

正答

d 自身の業務に関係のない患者の電子カルテを閲覧する。

この問題のポイント

閲覧できる権限があることと、業務上閲覧してよいことは別です。患者情報へのアクセスは診療などの正当な目的に必要な範囲で行います。

解説

電子カルテには病歴、検査、生活背景などの機微な情報が含まれます。医師であっても、自分の業務に関係のない患者の記録を好奇心などで閲覧することは、プライバシー保護と守秘の原則に反します。外部へ漏らさなければよい、という問題ではありません。

一方、患者の利益を守るための同僚への忠告、セカンドオピニオンへの協力、意思決定能力がない患者の利益を擁護する人への必要な説明は、専門職の責務に沿います。資格の表示も、事実に基づき広告に関する条件を守る限り、それ自体が倫理違反ではありません。

選択肢の確認

a 他の医師の不適切な医療行為に対して忠告する。
倫理に反しません。患者の安全を守るため、不適切な行為を見過ごさず適切な経路で指摘します。

b 患者からのセカンドオピニオンの求めに応じる。
倫理に反しません。他の医師の意見を求める患者の意思を尊重し、必要な診療情報を提供します。

c 認定を受けた専門医資格をホームページに掲載する。
倫理に反しません。実際に認定された資格を、医療広告の条件に従って正確に示すことは可能です。

d 自身の業務に関係のない患者の電子カルテを閲覧する。
正答。倫理に反します。業務上必要のない閲覧は、アクセス権があっても正当化されません。

e 判断能力のない患者の利益擁護者に病状や治療内容を説明する。
倫理に反しません。本人の意向を可能な限り尊重し、利益を擁護する人に意思決定支援に必要な範囲を説明します。

覚えるポイント

  • 患者情報は「必要な人が、必要な目的で、必要な範囲だけ」扱います。
  • 守秘義務は外部への漏えい防止だけでなく、適正な情報利用にも関係します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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