113F28|第113回 医師国家試験 過去問
ある心理テストで用いられる図版の一部を別に示す。 この心理テストについて正しいのはどれか。
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正解: a
正答
a 無彩色と有彩色の図版からなる。
この問題のポイント
問われているのはロールシャッハ・テストである。インクのしみの図版に対する自由な反応を用いる投映法で、無彩色と有彩色の図版を含む。
解説
ロールシャッハ・テストでは、左右対称のインクのしみを用いた10枚の図版を順に提示し、何に見えるかなどの反応を尋ねる。黒・灰色などの無彩色の図版に加え、赤色や複数の色を含む図版がある。検査者は被験者の発言を記録し、どの部分をどのような特徴からそのように捉えたかを確認して、標準化された方法に従って評価する。単なる連想遊びではなく、訓練を受けた実施者による手順と解釈が必要である。人格機能、認知・知覚、感情の扱いなどを理解する補助情報となるが、単一の反応から精神疾患を確定するものではない。質問に自分で選択肢を記入する質問紙法や、簡便な症状スクリーニングとは形式・目的が異なる。実施時間は反応数等により幅があり、一般に5分で全体を終えるような検査ではない。
選択肢の確認
a 無彩色と有彩色の図版からなる。
正しい。10枚のセットには黒・灰色中心の無彩色図版と、赤色または多色を含む有彩色図版が含まれる。
b テスト全体には5分程度を要する。
誤り。反応を求める段階と、その内容を確認する段階等があり、全体を一律に5分程度で終える検査ではない。
c テスト全体は4枚の図版からなる。
誤り。標準のロールシャッハ・テストは10枚の図版からなる。別の投映法や簡略化した手法との混同に注意する。
d 被験者は自ら質問紙に回答を記入する。
誤り。図版への反応を口頭で伝え、検査者が記録・確認する。本人が質問紙の回答欄を埋める形式ではない。
e 精神疾患のスクリーニングが目的である。
誤り。主に人格機能等の理解を補助する検査で、精神疾患を短時間で一律にふるい分けることを主目的とするスクリーニング尺度ではない。
覚えるポイント
ロールシャッハは10枚、無彩色と有彩色、自由反応を扱う投映法。結果は面接や他の評価と統合して解釈する。
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