113F38|第113回 医師国家試験 過去問
COPDでみられるのはどれか。2つ選べ。
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正解: a・c
正答
a 残気量増加、c A-aDO2開大
この問題のポイント
COPDでは呼気の流出障害で空気が肺内に残り、残気量が増える。また換気血流比の不均等等によりA-aDO₂が開大する。
解説
COPDの持続性気流閉塞は、末梢気道病変と肺気腫による肺弾性収縮力の低下などで生じる。呼気時に気道が閉じやすく、十分に吐き出せない空気が残るため、残気量や機能的残気量が増加する。運動時には呼吸回数が増して呼気時間が短くなり、動的肺過膨張が呼吸困難を増悪させる。肺内で換気と血流の分布が不均等になると、肺胞気酸素分圧と動脈血酸素分圧の差〈A-aDO₂〉が広がる。肺気腫では肺胞壁と毛細血管床が減少してガス交換面積が小さくなるため、肺拡散能は低下しやすく、上昇を特徴としない。KL-6高値や吸気終末のfine cracklesは間質性肺疾患を示唆する所見で、単純なCOPDの代表所見ではない。COPDに肺線維症等が合併する可能性はあるため、これらがあれば別の病態も評価する。
選択肢の確認
a 残気量増加
正しい。呼気気流制限と気道の虚脱によって空気の捕捉が起こり、最大呼気後にも残る残気量が増える。
b 拡散能上昇
誤り。肺気腫では肺胞壁・毛細血管床の破壊により拡散能が低下する。気道病変主体では保たれることもあるが、上昇は典型的でない。
c A-aDO2開大
正しい。換気血流比の不均等などによって動脈血酸素分圧が低下し、肺胞気との酸素分圧較差が拡大し得る。
d 血清KL-6上昇
誤り。KL-6は主に間質性肺疾患等で上昇をみる指標で、COPDの診断や典型的病態を表す所見ではない。
e fine crackles聴取
誤り。fine cracklesは肺線維症等で典型的である。COPDでは呼吸音減弱、呼気延長、wheezesなどを認め得る。
覚えるポイント
COPDは空気の捕捉で残気量増加、換気血流不均等でA-aDO₂開大。肺気腫の拡散能は低下し、KL-6やfine cracklesなら合併症も考える。
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