116C61|第116回 医師国家試験 過去問
内科系内分泌・代謝下垂体・水代謝
上記の患者の内服薬のうち病態の原因として最も可能性が高いのはどれか。
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正解: d
正解
d カルバマゼピン
病態とのつながり
前問の病態はSIADHです。
この症例では、2か月前から三叉神経痛に対してカルバマゼピンが開始されています。
カルバマゼピンは、SIADHを起こす代表的な薬剤として重要です。
とくに高齢者では、薬剤開始後に低ナトリウム血症を起こしやすく、意識障害や歩行障害、せん妄様症状で見つかることがあります。
この症例で疑う理由
- 高齢女性である。
- 新規追加薬がある。
- 高度低Na血症を認める。
- SIADHに合う検査所見である。
この流れから、最も原因として考えやすいのはカルバマゼピンです。
各選択肢の検討
a β遮断薬
誤りです。徐脈や血圧変化には関与しますが、SIADHの代表薬ではありません。b スタチン
誤りです。筋障害や肝機能障害が問題になることはありますが、SIADHの代表的原因ではありません。c ワルファリン
誤りです。出血リスクが中心であり、低Na血症の主因としては考えません。d カルバマゼピン
正しいです。薬剤性SIADHの典型です。e カルシウム拮抗薬
誤りです。降圧薬として一般的ですが、この病態との結びつきは弱いです。
ひっかけポイント
- 国試では、低Na血症+新規内服開始の組合せが出たら、薬剤性SIADHを考えます。
- とくにカルバマゼピンは頻出です。
- ほかにもSSRI、三環系抗うつ薬、抗精神病薬なども関連薬として押さえておくと役立ちます。
覚えるポイント
- カルバマゼピン → SIADH → 低Na血症は重要な対応です。
- 高齢者では、意識障害や転倒、歩行障害として表れることがあります。