116C71第116回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚脳神経内科神経変性疾患

今後の在宅生活で必要なのはどれか。3つ選べ。

3つ選択
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正解: a・b・e

正解

a 口腔ケア
b 住宅改修
e コミュニケーションの支援

解説

ALSの在宅療養では、単に病名を知っているだけでは不十分で、誤嚥予防生活環境の整備意思疎通の支援まで考える必要があります。

この症例では、

  • 嚥下障害が進行している
  • 歩行に介助が必要
  • 構音障害がある

という3点が重要です。
そのため必要なのは、口腔ケア住宅改修コミュニケーション支援です。

各選択肢の検討

  • a 口腔ケア
    正しいです。嚥下障害がある患者では、口腔内を清潔に保つことが誤嚥性肺炎の予防につながります。
    在宅療養で非常に重要です。

  • b 住宅改修
    正しいです。歩行障害が進行しているため、手すり設置や段差解消などにより、転倒予防介助しやすい環境づくりが必要です。

  • c 筋力増強訓練
    誤りです。ALSでは、過度な負荷をかける筋力増強訓練は基本的に適しません。
    リハビリ自体が不要という意味ではなく、実際には関節可動域訓練や廃用予防、呼吸リハビリなどは重要ですが、「筋力を鍛えて改善させる」ことを主目的にする訓練は適切ではありません。

  • d 自己導尿指導
    誤りです。ALSでは膀胱機能は比較的保たれやすく、自己導尿が routinely 必要になることは多くありません。

  • e コミュニケーションの支援
    正しいです。構音障害が進行すると会話が難しくなるため、文字盤、筆談、意思伝達装置などの導入を早めに考えることが大切です。

ひっかけポイント

  • cは一見もっともらしく見えますが、ALSでは「筋力を増やす」ことを目標にした訓練は基本ではありません。
  • dも在宅介護の文脈で選びたくなりますが、ALSの典型では膀胱直腸障害は前景に出ません。
  • ALSの在宅支援では、嚥下、移動、意思疎通を軸に考えると整理しやすくなります。

覚えるポイント

  • ALSの在宅生活では、誤嚥予防転倒予防コミュニケーション支援が重要です。
  • リハビリは必要ですが、過用を避けることが大切です。
  • 排尿障害はALSの中心症状ではありません。

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