116F30|第116回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学産婦人科妊娠生理・健診
正常な妊娠経過において妊娠前と比較して妊娠末期に増加するのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: d・e
正解
- d フィブリノゲン
- e 総コレステロール
解説
正常妊娠では、母体にさまざまな生理的変化が起こります。
妊娠末期に増加するものとして重要なのは、凝固能の亢進と脂質の上昇です。
したがって、正解は d、e です。
d フィブリノゲンが増える理由
妊娠中は分娩時出血に備えて過凝固状態になります。
そのため、フィブリノゲンをはじめとする凝固因子は増加しやすくなります。
e 総コレステロールが増える理由
妊娠中は、胎児発育やホルモン産生に必要な基質を確保するため、脂質代謝が変化します。
その結果、総コレステロールや中性脂肪は上昇します。
各選択肢の検討
a 血小板
一般に増加するとはいえません。妊娠中は希釈や消費の影響で、むしろ軽度低下することがあります。b クレアチニン
妊娠中は腎血流量と糸球体濾過量が増えるため、低下しやすいです。c ヘモグロビン
血漿量の増加が赤血球増加を上回るため、生理的貧血となり低下しやすいです。d フィブリノゲン
正しい選択肢です。妊娠では過凝固状態になるため増加します。e 総コレステロール
正しい選択肢です。妊娠末期には脂質が上昇します。
ひっかけポイント
妊娠中は「血液量が増える」と聞くと、ヘモグロビンや血小板まで増えそうに感じます。
しかし実際には、血漿量の増加が大きいため、ヘモグロビンは低下しやすく、血小板も増加しません。
覚えるポイント
- 妊娠で増える
→ フィブリノゲン、総コレステロール - 妊娠で低下しやすい
→ ヘモグロビン、クレアチニン - 妊娠は過凝固状態になることが重要です。