116F7|第116回 医師国家試験 過去問
内科系循環器弁膜症・心雑音
心雑音・心音と疾患について正しい組合せはどれか。
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正解: e
正解
- e しゃがみ込みで減弱する収縮期雑音 --------- 閉塞性肥大型心筋症
解説
閉塞性肥大型心筋症では、左室流出路狭窄の程度が左室内容量に影響されます。
しゃがみ込みでは静脈還流と末梢血管抵抗が増え、左室腔が広がるため、流出路狭窄が軽くなって収縮期雑音は減弱します。
したがって、この組合せが正しいです。
各選択肢の検討
a 連続性雑音 --------- 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症
誤りです。連続性雑音の代表は動脈管開存症です。大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症では連続性雑音とはなりません。b 心膜ノック音 --------- 心タンポナーデ
誤りです。心膜ノック音は収縮性心膜炎でみられる所見です。心タンポナーデでは心音減弱などが問題になります。c 吸気で増強する収縮期雑音 --------- 肺動脈弁閉鎖不全症
誤りです。肺動脈弁閉鎖不全症は拡張期雑音です。吸気で増強する収縮期雑音の代表は三尖弁閉鎖不全症です。d 上半身の前傾で増強する拡張期雑音 --------- 三尖弁狭窄症
誤りです。前傾位で増強する拡張期雑音として有名なのは大動脈弁閉鎖不全症です。e しゃがみ込みで減弱する収縮期雑音 --------- 閉塞性肥大型心筋症
正しいです。HOCM で重要な身体所見です。
ひっかけポイント
この問題は、雑音の時相と体位・呼吸での変化をセットで覚えているかを問っています。
特に重要なのは次の組合せです。
- 連続性雑音=動脈管開存症
- 心膜ノック音=収縮性心膜炎
- 吸気で増強する右心系雑音
- 前傾で増強する AR 雑音
- HOCM はしゃがみ込みで減弱
覚えるポイント
- HOCM は前負荷増加で雑音減弱
- 右心系雑音は吸気で増強
- AR は前傾位で聴き取りやすい