117B25|第117回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム医療倫理・医療安全患者の権利・意思決定支援
リスボン宣言の内容で誤っているのはどれか。
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正解: e
正解
e 患者が未成年の場合、患者の意思よりも代理人の希望が優先される。
判断のポイント
リスボン宣言は、患者の権利を定めた宣言です。
その中心には、
- 自己決定権の尊重
- プライバシーの保護
- 十分な説明を受ける権利
- 治療を拒否する権利
などがあります。
未成年者であっても、成熟度に応じて本人の意思を可能な限り尊重する のが基本であり、代理人の希望が常に優先するわけではありません。
したがって e が誤りです。
各選択肢の検討
a 患者には医療情報の提供を拒否する権利がある。
正しいです。
患者には、いわゆる 知らされない権利 もあります。
b 患者には医学教育への参加を拒否する権利がある。
正しいです。
教育目的であっても、患者には参加を拒否する権利があります。
c 自殺企図の患者の場合、患者の生命を救う努力をする。
正しいです。
自殺企図の場面でも、まず生命を救う努力をするという考え方は重要です。
d 患者の情報は患者の死後も秘密が守られる必要がある。
正しいです。
守秘義務は患者の死後も尊重されます。
e 患者が未成年の場合、患者の意思よりも代理人の希望が優先される。
誤りです。
未成年者でも本人の意思は軽視されず、可能な限り尊重されます。
ひっかけポイント
未成年者では保護者が関与するため、「本人の意思より代理人が常に優先」と考えやすいですが、それは言い過ぎです。
この問題では 常に優先するわけではない という点が重要です。
まとめ
リスボン宣言の内容で誤っているのは、
e 患者が未成年の場合、患者の意思よりも代理人の希望が優先される。 です。