119F73|第119回 医師国家試験 過去問
内科系呼吸器肺炎・抗酸菌・呼吸器感染
想定される疾患のリスクファクターはどれか。
解答・解説を見る
正解: e
正解
e プレドニゾロン内服
想定される疾患
前問から想定されるのは Pneumocystis jirovecii 肺炎、PCP です。
PCP の本質は、免疫抑制状態で起こる日和見感染であることです。
したがって、最重要のリスクファクターは「免疫を下げる治療を受けているかどうか」です。
なぜプレドニゾロンが重要か
この患者は、特発性間質性肺炎に対して プレドニゾロン 25mg/日 を継続しています。
これは PCP の重要なリスクになります。
国試では、非 HIV 患者の PCP リスクとして、
- プレドニゾロン換算 20mg/日前後以上
- おおむね 4週間以上の継続
- そのほかの免疫抑制状態の併存
を押さえておくと解きやすくなります。
この症例は、まさにその典型です。
各選択肢の検討
a 性別
誤りです。PCP の主要なリスクファクターではありません。b 年齢
誤りです。高齢であることは全身的な易感染性に関与しうるものの、PCP の中心的リスクは年齢ではなく免疫抑制です。c 耐糖能異常
誤りです。糖代謝異常は一般的な感染症リスクを上げることはありますが、PCP の代表的リスクファクターとしてまず挙げるのは不適切です。d ワクチン接種
誤りです。インフルエンザや COVID-19 ワクチン接種は PCP のリスクファクターではありません。e プレドニゾロン内服
正しいです。免疫抑制により PCP 発症リスクを高める、最重要の因子です。
ひっかけポイント
高齢者で呼吸器感染症という流れから、年齢や糖代謝異常を選びたくなることがあります。
しかし、PCP の問題ではまず 免疫抑制薬、とくにステロイド に注目します。
まとめ
PCP のリスクファクターとして最も重要なのは、プレドニゾロン内服による免疫抑制状態です。
したがって正解は e です。