120B18|第120回 医師国家試験 過去問
内科系腎・泌尿器腎機能・CKD
Gram染色標本(①~⑤)を別に示す。 急性腎盂腎炎の原因菌で最も多いのはどれか。

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正解: d
正解
d ④
解説
急性腎盂腎炎の原因菌で最も多いのは、大腸菌です。
大腸菌は Gram染色でGram陰性桿菌としてみられます。
したがって、選択肢の中では、Gram陰性桿菌に相当する④を選びます。
急性腎盂腎炎で大腸菌が多い理由
急性腎盂腎炎は、多くの場合、下部尿路から細菌が上行して腎盂、腎実質へ感染が波及して発症します。
尿路感染症の原因菌として最も重要なのは、腸内細菌科の大腸菌です。
大腸菌は腸管内に常在し、尿道周囲へ付着した後、膀胱炎を起こし、さらに上行して腎盂腎炎の原因となります。
Gram染色での判断
大腸菌の特徴
- Gram陰性です。
- 桿菌です。
- 尿路感染症の最多原因菌です。
- 急性単純性腎盂腎炎でも最も頻度が高い原因菌です。
観察のポイント
Gram染色では、菌の形と染まり方を見ます。
- 球状なら球菌です。
- 棒状なら桿菌です。
- 紫色系に染まるものは Gram陽性です。
- 赤色系に染まるものは Gram陰性です。
急性腎盂腎炎の最多原因菌を問われた場合は、まず大腸菌を考え、Gram陰性桿菌の像を選びます。
各選択肢の考え方
a ①
誤りです。急性腎盂腎炎の最多原因菌である大腸菌を示す像ではありません。b ②
誤りです。最多原因菌である Gram陰性桿菌の大腸菌に相当する像ではありません。c ③
誤りです。急性腎盂腎炎では、まず大腸菌を考えます。d ④
正しいです。急性腎盂腎炎の最多原因菌である大腸菌、すなわち Gram陰性桿菌に相当します。e ⑤
誤りです。急性腎盂腎炎の最多原因菌として最も多い像ではありません。
ひっかけポイント
この問題は、腎盂腎炎の原因菌名を知っているだけでなく、菌名とGram染色像を結びつける必要があります。
単に「尿路感染症は大腸菌が多い」と覚えるだけでなく、次のように連動させて覚えると解きやすくなります。
- 急性腎盂腎炎
- 尿路感染症
- 大腸菌
- Gram陰性桿菌
覚えるポイント
- 急性腎盂腎炎の最多原因菌は大腸菌です。
- 大腸菌はGram陰性桿菌です。
- 尿路感染症では、下部尿路からの上行性感染が重要です。
- 画像問題では、原因菌名とGram染色像をセットで判断します。