28PM24|第28回 精神保健福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、精神保健福祉士の援助における循環的関係を表すものとして、正しいものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
循環的関係とは、援助する側とされる側が固定されず、対話を通じて相互に影響し、双方の理解や見方が更新される関係です。
解説
選択肢5では、クライエントが体験を語り、精神保健福祉士も応答し、その双方向のやり取りを通して互いが相手の見方に触れ、自分の理解を見直しています。これは一方向に知識やサービスを与える直線的関係ではなく、相互作用が次の理解と行動へ返ってくる循環的関係です。専門職は権力差を自覚し、自己覚知と省察を続けながら、本人の知を援助過程に位置づけます。代行、同意取得、共同計画、環境への働きかけはいずれも重要になり得ますが、それだけでは相互の見方が変容する循環性を直接表しません。
選択肢の確認
1.認知能力が低下しているクライエントに代わって、金銭管理を行った。
誤り。専門職が一方向に代行しており、相互の理解が更新される循環的関係を表しません。
2.退院後の生活について、クライエントの希望を尊重し折り合いをつけながら支援計画を立てた。
誤り。共同計画の要素はありますが、双方が相手を通して自己の見方を見直す点が明示されていません。
3.提供できる医療や福祉サービスの内容を説明し、クライエントからサービス利用の同意を得た。
誤り。説明と同意は重要ですが、情報提供から同意へ進む一方向の関係が中心です。
4.職場環境を改善するために、クライエントと共に精神障害に関する従業員の理解を促した。
誤り。共同の環境介入ですが、援助関係内の相互変容という循環性を直接示していません。
5.クライエントの体験の語りに続く双方向のやり取りによって、共に相手の見方を通して、自分の見方を見直した。
正しい。対話の中で双方が影響を受け、自分の理解を更新する循環的関係を示しています。
覚えるポイント
循環的関係の目印は「双方向」「相互作用」「専門職も変わる」です。本人を情報の受け手だけにせず、経験知を持つ協働者と捉えます。