第107回・2024年

107PM037|第107回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み36~38の問いに答えよ。Aさん(35歳、初産婦)は身長160 cm、体重62 kg(非妊時52 kg)である。妊娠経過は順調であり、無痛分娩を希望している。妊娠38週0日から、夜間に不規則な陣痛が始まり朝になると消失することを繰り返していた。妊娠38週5日、4時間前から陣痛間欠時間7分、陣痛持続時間40秒の有痛性の子宮収縮が認められ入院した。入院時の内診所見は、子宮口3 cm開大、展退度70%、Station -1である。「最近は夜あまり眠れていないし、疲れて食欲もない」と話す。入院から2時間経過した。Aさんの痛みが増強したため、硬膜外麻酔による鎮痛を開始した。内診所見は、子宮口4 cm開大、展退度80%、Station -1である。このときの助産師の対応で適切なのはどれか。

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正解2

正答

2

この問題のポイント

硬膜外麻酔では膀胱知覚と排尿反射が低下して尿閉を起こしやすいため、膀胱充満を評価しながら定期的な導尿で排尿を確保する。

解説

硬膜外鎮痛中は尿意を自覚しにくく、輸液も加わって膀胱が充満しやすい。充満した膀胱は児頭下降や子宮収縮を妨げ得るため、自尿の有無を確認し、施設手順に沿って間欠導尿または留置カテーテルで管理する。交感神経遮断による低血圧を防ぐため仰臥位を避け、母体血圧と胎児心拍数を十分に監視する。緊急処置の可能性も踏まえ、食事を安易に促さない。

選択肢の確認

1.食事摂取を促す。:麻酔中は緊急手術や誤嚥の可能性も考慮し、通常食を積極的に勧める対応ではない。
2.定期的に導尿を行う。:麻酔による尿意低下・尿閉と膀胱充満を予防する適切な管理である。
3.仰臥位で過ごすよう説明する。:大動静脈圧迫と麻酔による低血圧を助長するため、側臥位などを用いる。
4.15分間隔で児心音を聴取する。:硬膜外鎮痛開始時は血圧変動や胎児徐脈を早期発見できる連続的・より厳密な監視が必要である。

覚えるポイント

硬膜外鎮痛では「血圧・胎児心拍・下肢運動・膀胱」を観察し、膀胱を定期的に空にする。

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