108AM048|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み47~49の問いに答えよ。Aさん(36歳、初産婦)は、胎児超音波検査は異常なく、妊娠経過は順調であり無痛分娩を希望している。妊娠40週5日、陣痛発来し入院した。医師がカテーテルを硬膜外腔に挿入し、テストドーズをカテーテルに注入し、母児ともに問題ないことを確認した。その後、硬膜外麻酔を開始し、Aさんの痛みは和らぎ、息苦しさはなかった。コールドテストにて麻酔が効いている範囲を評価した。2時間後、Aさんの内診所見は既破水、子宮口3 cm開大、展退度50%、Station ±0であった。胎児心拍数陣痛図で、胎児心拍数は60 bpmで2分間持続した。このときの助産師の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・3
正答
1、3
この問題のポイント
胎児心拍60 bpmが2分間続いており、急速な体位変換と医師の診察依頼を同時に進める。
解説
60 bpmへの著明な心拍低下が2分間持続しており、持続時間2分以上10分未満で定義される遷延一過性徐脈に相当する緊急状況である。左側臥位などへ体位を変えて母体大血管圧迫や臍帯圧迫を軽減し、ナースコールで人を集めて医師に直ちに診察を依頼する。母体血圧、子宮過刺激、臍帯脱出も確認する。原因評価前にオキシトシンや硬膜外麻酔薬を追加すると悪化し得る。
選択肢の確認
1.体位を変える。:左側臥位等へ変え、子宮胎盤血流と臍帯圧迫の改善を図る。
2.抗菌薬の準備をする。:胎児徐脈に対する即時対応ではなく、感染徴候の提示もない。
3.医師に診察を依頼する。:著明な心拍低下の原因評価と急速遂娩の判断のため、医師に緊急診察を依頼する。
4.オキシトシンの点滴を準備する。:子宮収縮を増強して胎児低酸素を悪化させる可能性があり、準備しない。
5.医師に硬膜外麻酔薬の投薬追加を提案する。:麻酔薬追加で母体低血圧が増悪し得るため、胎児徐脈の評価と対応を優先する。
覚えるポイント
胎児心拍の著明な持続低下は『体位変換・原因除去・ヘルプ要請・急速遂娩の準備』。