108AM049|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み47~49の問いに答えよ。Aさん(36歳、初産婦)は、胎児超音波検査は異常なく、妊娠経過は順調であり無痛分娩を希望している。妊娠40週5日、陣痛発来し入院した。医師がカテーテルを硬膜外腔に挿入し、テストドーズをカテーテルに注入し、母児ともに問題ないことを確認した。その後、硬膜外麻酔を開始し、Aさんの痛みは和らぎ、息苦しさはなかった。コールドテストにて麻酔が効いている範囲を評価した。その後、Aさんは緊急帝王切開で女児を分娩した(羊水混濁なし)。児は、3,108 g、Apgar〈アプガー〉スコア1分後8点、5分後9点であった。出生後5時間の時点で、児は、呼吸数120/分、心拍数160/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%(room air)、直腸温38.0 ℃で、医師は新生児搬送することに決めた。新生児搬送までの児への対応で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
出生5時間で呼吸数120/分、room airのSpO2 92%は明らかな呼吸障害であり、搬送まで酸素を投与する。
解説
新生児の正常呼吸数は概ね30~60/分で、120/分は著明な多呼吸である。生後5時間でSpO2 92%は低値であり、酸素投与と連続モニタリングを行い、呼吸状態に応じてCPAP等を準備する。呼吸数が多い状態での直接授乳は誤嚥・疲労の危険がある。38.0℃の原因は保温過剰や感染も含め評価するが、冷罨法で急に冷やさない。正期産児の一過性多呼吸等が考えられ、診断なしにサーファクタントを準備する状況ではない。
選択肢の確認
1.酸素を投与する。:SpO2低下と著明な多呼吸があり、目標飽和度を見ながら酸素投与する。
2.直接母乳を与える。:呼吸数120/分では吸啜・呼吸の協調が困難で誤嚥の危険があるため、直接授乳しない。
3.冷罨法で体温を下げる。:体温上昇の原因を評価し、新生児を冷罨法で急激に冷やさない。
4.肺サーファクタント補充療法の準備をする。:正期産後の発症で、肺表面活性物質欠乏を直ちに想定する根拠はない。
覚えるポイント
新生児の多呼吸+SpO2低下では酸素化を優先。授乳は呼吸が安定するまで見合わせる。