107PM052|第107回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み51~53の問いに答えよ。Aさん(19歳、初妊婦、派遣労働者)は夫(24歳、無職)と2人暮らし。Aさんは妊娠8週3日で妊娠の届出のために市役所に来所した。昨年の世帯収入は250万円であった。Aさんは市の助産師に「夫は前の職場で人間関係がうまくいかず、うつ状態になり、今も仕事をしていません。これまでは私の収入で生活できていましたが、両親とは疎遠でこれからかかるお金のことが心配です」と話した。妊娠32週の妊婦健康診査で血圧140/88 mmHg、尿蛋白(-)。児は骨盤位で、推定胎児体重1,520 g、医師から自宅安静を指示され休暇を取っていた。妊娠33週で血圧156/92 mmHg、尿蛋白(+)、推定胎児体重1,600 gであり医師から入院を勧められた。産科外来の助産師が入院の説明をしていると、Aさんは「入院の必要性は分かるけれど、入院費が支払えるかどうか心配です」と話した。市の母子保健担当に相談したところ、療養援護の助成で医療費が一部支給されることになった。Aさんが療養援護の助成を受けられる低所得以外の理由はどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
妊娠高血圧症候群等療養援護は、低所得世帯の妊産婦が対象疾病で入院療養を必要とする場合に費用の一部を支給する制度で、妊娠高血圧症候群が対象となる。
解説
Aさんは妊娠33週に血圧156/92 mmHg、尿蛋白陽性となり、妊娠高血圧症候群のため入院を勧められている。制度上は、対象疾病に罹患し、母体または胎児保護のため医療機関で必要な医療を受け、入院期間が7日以上であることなどが支給要件となる。19歳であること、初妊婦であること、胎児が骨盤位であること自体は、療養援護の対象疾病を満たす理由ではない。
選択肢の確認
1.妊娠高血圧症候群:高血圧と蛋白尿を認めて入院療養が必要であり、療養援護の対象となる疾病である。
2.若年妊婦:社会的支援を検討する要素だが、19歳であること自体は本制度の対象疾病ではない。
3.初妊婦:妊娠高血圧症候群のリスク評価には関係しても、初妊であることだけで助成対象にならない。
4.骨盤位:分娩方法や経過観察に関わる胎位だが、療養援護の対象疾病として選ぶ理由ではない。
覚えるポイント
妊娠高血圧症候群等療養援護は「低所得+対象疾病+7日以上の入院療養」。年齢、妊娠回数、胎位とは区別する。