108AM054第108回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み53、54の問いに答えよ。Aさん(30歳、経産婦)は、2年前に離婚し長女(3歳)と2人暮らしだったが、パートナー(36歳、会社員)と同居後まもなくして妊娠が判明し、婚姻届を提出している。妊娠経過は順調で、妊娠37週に3,000 gの男児を出産、産後5日に2,900 gの児とともに退院した。保健センターから委託を受けた助産師は、産後25日に新生児訪問でAさんの自宅を訪問した。児は母乳栄養で退院時から体重が420 g増加、活気があり、頭皮、両眉および両頰に丘状の黄色湿疹があり、べたついている。Aさんは「沐浴は夫が毎日、ガーゼのハンカチを使って石鹸でしっかり洗っています。沐浴後は母乳を飲ませています」と話す。児の排尿は8 ~10回/日、排便は2 ~3回/日程度である。Aさんは「夫は妊娠中は上の子とよく遊んでくれましたが、退院してからは生まれた子を特に可愛がります。上の子が夫に抱っこをせがんだら応じますが、自分から上の子を抱っこすることはありません。上の子をもっと抱っこしてあげてほしいと夫には伝えています」と話す。夫によるAさんや第1子への暴力的な言動はない。Aさんは1年間の育児休業を取得予定である。このときの助産師のAさんへの対応で適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

暴力や監護放棄の徴候がない現段階では、上の子を含む家族への思いと関係の変化を両者から継続的に情報収集する。

解説

新生児の出生後は、母親、再婚相手、第1子それぞれの役割と感情が変化する。夫は第1子の求めには応じ、暴力的言動はない。現時点で虐待・要保護と断定する根拠はなく、まずAさんと夫がそれぞれの子どもと新しい家族関係をどう感じているか、第1子の行動変化や支援源を継続して把握する。必要なら、夫婦と第1子が個別に関わる時間の工夫を一緒に考える。

選択肢の確認

1.要保護児童対策地域協議会とAさんの情報を共有することを伝える。:現時点で要保護児童対策地域協議会と情報共有すべき虐待・高リスク所見は示されていない。
2.Aさんと夫それぞれの家族への思いについて情報収集を継続する。:Aさんと夫の感情、第1子の反応、家族関係の変化を継続的に把握する。
3.第1子の一時預かり事業の利用を勧める。:一時預かりは必要時の選択肢だが、現在の訴えに対して家族形成の評価前に勧める対応ではない。
4.児童相談所への相談を勧める。:暴力や監護放棄の徴候がなく、現段階で児童相談所への相談を勧める根拠はない。

覚えるポイント

ステップファミリー支援は『決めつけない・各人の思いを聴く・子の反応と安全を継続観察』。

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