108AM055第108回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み55の問いに答えよ。Aさん(39歳、初妊婦)は2年前から不妊治療を受け、2回目の体外受精後に妊娠した。既往歴および家族歴ともに特記すべきことはない。Aさんは妊娠10週の妊婦健康診査で産科外来を訪れ、妊娠経過は順調であった。外来助産師に「不妊治療で妊娠した場合は、出生前検査を受けた方がよいのでしょうか。妊娠した友人は非侵襲的出生前遺伝学的検査〈NIPT〉を受けた人が多いです」と話す。このときのAさんへの対応で適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

出生前検査の意思決定では、年齢や周囲の受検率で方向付けず、本人が考える理由、価値観、結果後の希望を探る。

解説

NIPTは特定の染色体数的異常の可能性を評価するスクリーニング検査で、確定診断ではない。検査するかどうかに唯一の正解はなく、不妊治療後や高年齢だけで受検を勧めない。まず『Aさんが出生前検査を考える理由』を開かれた質問で聞き、知りたいこと、検査の限界、陽性時の確定検査とその後の選択を考えられるよう、中立的な遺伝カウンセリングにつなぐ。

選択肢の確認

1.「ご友人の出生前検査の経験を詳しく教えてください」:友人の経験はAさんの考えに影響し得るが、まず友人の詳細よりAさん本人の価値観を探る。
2.「Aさんの年齢から出生前検査を受けることをお勧めします」:年齢は染色体数的異常の確率に関係するが、受検を助産師が一方的に推奨しない。
3.「不妊治療で妊娠した女性の出生前検査の受検割合をお伝えしますね」:他者の受検率はAさんの意思決定の核心でなく、同調圧力にならない配慮が必要である。
4.「Aさんが出生前検査を受けるかどうか考える理由をお話しいただけますか」:検査を考える理由を本人の言葉で聞き、価値観に沿った自律的な選択を支える。

覚えるポイント

出生前検査支援は『非指示的・検査の限界を説明・価値観を確認・検査後まで考える』。

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