108PM039第108回 助産師国家試験 過去問

次の文を読み39~41の問いに答えよ。Aさん(36歳、初妊婦)は、夫Bさん(44歳)と2人暮らしである。妊娠15週3日の妊婦健康診査で来院した。妊娠経過は順調である。診察時、Aさんは頭痛、食欲不振、疲労感、不眠を訴えた。さらに、助産師に「妊娠は、夫が強く望んでいたんです。実の母との関係はうまくいっていないので、子育てを手伝ってもらおうとは思っていないです」と話した。このときのAさんへの助産師の対応で適切なのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

本人が妊娠をどう受け止めているか不明で、抑うつを疑う症状があるため、まず妊娠への思いを本人の言葉で表出できるよう支えます。

解説

Aさんは頭痛、食欲不振、疲労感、不眠と複数の抑うつ関連症状を訴え、妊娠は夫が強く望んだと語る一方で、自分の思いをまだ語っていません。助産師は「Aさん自身は今回の妊娠をどのように受け止めていますか」と開かれた問いを用い、喜び、戸惑い、後悔、不安などどの感情も批判せずに聞きます。実母との関係を無理に変えたり、夫の喜びに合わせるよう励ましたりしません。身体症状を単なるマイナートラブルと小さく扱わず、抑うつ・自傷念慮のスクリーニングと必要な連携を行います。

選択肢の確認

1.妊娠への思いについて表出を促す。:夫が妊娠を希望したという語りの背後にあるAさん自身の喜び、葛藤、不安を、評価せずに表出できるよう促すのが適切です。
2.実母に子育ての相談をするように提案する。:実母との関係が良くないと本人が語っているため、本人の意思を無視して実母への相談を勧めるのは適切ではありません。
3.妊娠を喜ぶ夫の気持ちに寄り添うように励ます。:夫の気持ちに寄り添うようAさんに求めると本人の葛藤を語りにくくするため、まずAさんの感情と意思を中心に聞きます。
4.身体的な症状はマイナートラブルであり軽減すると説明する。:頭痛・食欲不振・疲労感・不眠は抑うつの可能性もあり、単なるマイナートラブルと説明して経過をみるのは不十分です。

覚えるポイント

心理的葛藤が疑われるときは「夫や実母の意向」より「本人の思いの表出」が出発点です。

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