108PM040|第108回 助産師国家試験 過去問
次の文を読み39~41の問いに答えよ。Aさん(36歳、初妊婦)は、夫Bさん(44歳)と2人暮らしである。妊娠15週3日の妊婦健康診査で来院した。妊娠経過は順調である。診察時、Aさんは頭痛、食欲不振、疲労感、不眠を訴えた。さらに、助産師に「妊娠は、夫が強く望んでいたんです。実の母との関係はうまくいっていないので、子育てを手伝ってもらおうとは思っていないです」と話した。Aさんは妊娠28週に、不眠、集中力の減退によって日常の生活が困難となり、うつ病と診断された。精神科医師から薬物療法のメリットとデメリットがAさん夫婦に説明され、Aさんは抗うつ薬の内服を開始した。その1週後から、Aさんの支援のために、定期的に、担当の助産師と産科医師、精神科医師、精神科看護師、保健センター保健師による連携会議を行うことになった。初回の会議で共有すべき情報として優先度が高いのはどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
多職種連携会議の初回は、治療と安全の共通基盤となるAさんの現在の病状、重症度、自傷リスク、治療反応を最優先で共有します。
解説
Aさんは不眠と集中力低下により日常生活が困難な中等度以上の状態で、抗うつ薬を開始して1週後です。初回会議では、抑うつ気分、興味の低下、睡眠・食事、日常生活機能、自殺念慮、服薬状況と副作用、妊娠経過を共有し、悪化時の連絡方法と役割を決めます。これによって産科と精神科が統一した安全計画を立てられます。実母との関係、夫や家族の支援状況、利用可能な保健サービスもその後の支援計画に必要ですが、まず生命と日常生活に直結する現病状を揃えます。
選択肢の確認
1.Aさんの病状:現在の抑うつ症状、自傷・自殺リスク、日常生活機能、服薬反応は緊急度と各職種の行動を決める共通基盤なので最優先です。
2.実母との関係:実母との関係は産後支援を考える上で必要ですが、初回会議で病状と安全性の共有より優先する情報ではありません。
3.家族の支援状況:夫を含む家族の理解と支援可能性は今後の計画に重要ですが、その役割調整は現在の病状と緊急リスクを揃えた上で行います。
4.利用できる保健サービス:保健センターの相談や産後ケア等の利用可能なサービスは支援計画に必要ですが、初回の最優先情報は本人の病状です。
覚えるポイント
多職種会議は「まず病状・安全・治療反応を共有」し、次に家族・地域資源の役割を設計します。