59PM023|第59回 作業療法士国家試験 過去問
Parkinson 病患者で早期に困難となる動作はどれか。 ただし、いずれの動作も上肢での代償はないものとする。
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正解: 1
正答
1.寝返り
この問題のポイント
パーキンソン病(PD)では、運動の「初期段階」から体幹の回旋運動が障害される。特に、体幹を「一本の棒のように」固縮(固縮)することで、回転運動が困難になり、寝返りはその代表的な早期障害動作である。
解説
パーキンソン病は、黒質の多巴胺減少により、運動の計画・執行に影響を及ぼす。その中で、体幹の分節的・回旋運動(例:寝返り)は、固縮や無動、姿勢反射の障害によって早期に困難となる。この動作は、上肢の代償を用いない状況で特に顕著に現れ、寝返りを介助なしで行うことが極めて難しい。一方、平地歩行は小刻み歩行(すくみ足)を伴うが、早期に困難とは言えず、階段昇りや椅子立ち上がりは進行性に悪化するが、寝返りに比べて遅れて現れる。したがって、PDで最も早期に困難となる動作は寝返りである。
選択肢の確認
1.寝返り:正しい。体幹の回旋運動が障害され、上肢代償なしでは極めて困難。
2.平地歩行:遅れて困難になるが、早期に顕著に現れない。
3.階段の昇り:視覚的キューが豊富で比較的容易に実行可能。
4.端座位の保持:静止姿勢は比較的維持されやすい。
5.椅子からの立ち上がり:進行段階で困難になるが、寝返りより後期に現れる。
覚えるポイント
「固縮で体が一本棒になる」→「寝返りができない」→「上肢代償なしでは早期に困難」。
パーキンソン病の初期症状として、体幹の回転運動の障害が最も早く現れるため、寝返りを「最初に問われる動作」と覚える。