48AM071|第48回 視能訓練士国家試験 過去問
13 歳の男子。アトピー性皮膚炎で治療中である。左眼の羞明と視力低下とを主訴に来院した。春先から両眼の異物感があったという。左眼の前眼部写真(別冊No. 5)を別に示す。この患者にみられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
アトピー性皮膚炎の少年の前眼部写真から春季カタルを診断し、随伴所見を問う問題です。
解説
春先に増悪する両眼の異物感、羞明、上眼瞼結膜の写真で巨大乳頭(石垣状乳頭増殖)がみられれば春季カタルです。アトピー素因のある男児に多く、重症のⅠ型アレルギー性結膜疾患です。
強い炎症により粘稠な糸状の眼脂が特徴で、角膜では点状表層角膜症からシールド潰瘍へ進むことがあります。麦粒腫やドライアイは本症の特徴的所見ではありません。
選択肢の確認
1.麦粒腫
誤り。麦粒腫は急性化膿性炎症で本症の所見ではない。
2.ドライアイ
誤り。ドライアイは春季カタルの特徴的所見ではない。
3.粘稠性の眼脂
正しい。粘稠で糸を引く眼脂は春季カタルの特徴である。
4.石垣状乳頭増殖
正しい。上眼瞼結膜の石垣状乳頭増殖が本症の診断所見である。
5.点状表層角膜症
誤り。点状表層角膜症は本症の角膜所見だが、公式正答の組合せには含まれない。
覚えるポイント
- 春季カタル=石垣状乳頭増殖・Horner-Trantas斑・粘稠な眼脂・シールド潰瘍。
- アトピー素因のある学童期男児に多く、春先に増悪する。
- 治療は免疫抑制点眼薬(シクロスポリン・タクロリムス)が中心。