48AM072|第48回 視能訓練士国家試験 過去問
60 歳の女性。ハードコンタクトレンズを常用している。物が二重に見えるようになったことを主訴に来院した。眼位は正位である。視力は右0.05(1.0×-9.00 D◯cyl-1.00 D 80°)、左0.06(1.5×-8.50 D◯cyl-2.00 D 100°)。角膜乱視は右-0.50 D 170°、左-0.75 D 180°である。正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
角膜乱視と全乱視の関係から水晶体乱視を推定する問題です。
解説
全乱視(自覚的乱視)は角膜乱視と水晶体乱視の合成です。右眼は全乱視−1.00 D 80°に対して角膜乱視−0.50 D 170°、左眼は全乱視−2.00 D 100°に対して角膜乱視−0.75 D 180°です。
角膜乱視の軸が170°〜180°(直乱視)であるのに対し、全乱視の軸は80°〜100°(倒乱視)です。この差は水晶体が倒乱視をもつことで説明されます。矯正にはトーリックソフトコンタクトレンズが適します。
選択肢の確認
1.不同視がある。
誤り。右−9.00 D、左−8.50 Dで不同視とはいえない。
2.角膜倒乱視がある。
誤り。角膜乱視の軸は170°〜180°であり直乱視である。
3.水晶体倒乱視がある。
正しい。全乱視の軸から水晶体が倒乱視をもつと判断できる。
4.プリズム眼鏡を処方する。
誤り。眼位は正位でありプリズム眼鏡の適応ではない。
5.トーリックソフトコンタクトレンズを処方する。
正しい。乱視の矯正にはトーリックソフトコンタクトレンズが適する。
覚えるポイント
- 全乱視=角膜乱視+水晶体乱視。
- 直乱視=強主経線が垂直(軸が水平、90°方向が強い)。倒乱視は逆。
- 加齢で角膜は倒乱視化し、水晶体乱視が顕在化する。