48AM073|第48回 視能訓練士国家試験 過去問
38 歳の男性。3か月前に受傷した頭部交通外傷後の意識障害に対して集中治療室で治療を行った。覚醒後から継続する複視の精査のため眼科紹介受診となった。受診時のHess 赤緑試験の結果(別冊No. 6)を別に示す。受傷直後から観察されないのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
頭部外傷後の動眼神経麻痺と迷入再生の経過を問う問題です。
解説
受傷直後には、動眼神経麻痺による眼瞼下垂、外斜視、下転制限を含む眼球運動障害、瞳孔散大による直接対光反射の消失が観察されます。
上方視時の右眼の内転は、麻痺後の迷入再生によって内直筋へ向かうはずの線維が上直筋などへ入り込んだ結果生じる所見で、受傷から数か月経った時点で初めて現れます。受傷直後には観察されません。
選択肢の確認
1.外斜視
誤り。外斜視は受傷直後から観察される。
2.右眼瞼下垂
誤り。右眼瞼下垂は受傷直後から観察される。
3.右眼下転制限
誤り。右眼の下転制限は受傷直後から観察される。
4.上方視時の右眼内転
正しい。上方視時の内転は迷入再生による所見で、受傷直後には観察されない。
5.右眼直接対光反射消失
誤り。瞳孔散大による直接対光反射消失は受傷直後から観察される。
覚えるポイント
- 動眼神経の迷入再生=内転時の眼瞼挙上(偽Graefe徴候)、内転時の縮瞳。
- 外傷性・圧迫性では起こるが、虚血性では起こりにくい。
- 発症から数か月後に現れる。