52PM075|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
48 歳の男性。交通事故による頭部外傷後の意識消失で救急搬送された。集中治療室に入院し、受傷後2か月でリハビリ施設へ転院となった。複視を自覚したため精査を希望し受診した。視力は右0.8(0.9×+1.25D◯cyl-1.00D 100°)、左1.2(矯正不能)。前眼部、中間透光体に所見を認めない。Hess 赤緑試験の結果(別冊 No. 11)を別に示す。観察されるのはどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
頭部外傷後のHess赤緑試験から随伴所見を推定する図問題です。
解説
Hess図で右眼の内転・上転・下転が広く制限され、外転のみが保たれていれば右動眼神経麻痺です。動眼神経には毛様体筋を支配する副交感神経が含まれるため、右眼の調節麻痺を伴います。右眼の矯正視力が0.9にとどまるのもこれで説明できます。
眼瞼下垂は右眼(患側)に生じ、眼振・内転位固定・視神経乳頭腫脹はこの病態の所見ではありません。
選択肢の確認
1.右眼調節麻痺
正しい。動眼神経に含まれる副交感神経の障害により右眼の調節麻痺が生じる。
2.左眼眼瞼下垂
誤り。眼瞼下垂は患側である右眼に生じる。
3.右眼右向き眼振
誤り。眼振はこの病態の所見ではない。
4.左眼内転位固定
誤り。内転位固定はこの病態の所見ではない。
5.両眼視神経乳頭腫脹
誤り。視神経乳頭腫脹はこの病態の所見ではない。
覚えるポイント
- 動眼神経麻痺=眼瞼下垂+散瞳+調節麻痺+外下斜視。
- 外転(外転神経)と内旋(滑車神経)は保たれる。
- 頭部外傷は動眼・滑車・外転神経麻痺のいずれの原因にもなる。