52AM074|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
48 歳の男性。半年前から運転時に物が2つに見えることを主訴に来院した。視力は右(1.0×-10.00D)、左(0.9×-10.00D)で前眼部、中間透光体に異常を認めない。眼位は遠見8Δ内斜視、近見4Δ内斜位。眼球運動と輻湊に異常を認めない。遠見は8Δ基底外方装用で複視が消失した。遠見を完全矯正し光学中心を偏心すると複視が消失する瞳孔間距離(mm)はどれか。ただし、本人の遠見の瞳孔間距離は66 mm である。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
プリズム効果を得るための眼鏡の光学中心間距離を求める問題です。
解説
必要なプリズムは合計8Δなので、片眼あたり4Δです。Prenticeの法則より 4 = 10.00 × ずれ[cm]、すなわち片眼のずれは 0.4 cm = 4 mm となります。
凹レンズで基底外方の効果を得るには、光学中心を**鼻側(内方)**へずらします。したがって光学中心間距離は瞳孔間距離より左右合計8 mm狭くなり、66 − 8 = 58 mm です。
選択肢の確認
1.56
誤り。56 mmでは10Δ相当となり過矯正である。
2.58
正しい。片眼4 mmずつ内方へずらし、66−8=58 mmとなる。
3.60
誤り。60 mmでは6Δ相当にとどまる。
4.62
誤り。62 mmでは4Δ相当にとどまる。
5.64
誤り。64 mmでは2Δ相当にとどまる。
覚えるポイント
- Prenticeの法則=Δ = D × ずれ[cm]。両眼分を合計する。
- 凹レンズ=光学中心を鼻側へずらすと基底外方効果。凸レンズなら逆。
- 強度近視では小さなずれで大きなプリズム効果が生じるため、心出しが重要。