52PM074第52回 視能訓練士国家試験 過去問

50 歳の男性。小学校の教師。授業で教科書の文字が30 cm の距離で見えにくいことを主訴に来院した。遠用単焦点眼鏡(右+1.50D、左+1.50D)を所持し、眼鏡装用時の視力は右(1.0)、左(1.0)。前眼部、中間透光体に異常は認められない。遠見眼鏡視力は右0.6(1.2×+2.00D)、左0.6(1.2×+2.00D)。近見視力は右0.1(1.2×+4.00D)、左0.15(1.2×+4.00D)。新しい常用眼鏡の度数として適しているのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

老視患者への眼鏡処方を問う問題です。

解説

遠見の完全矯正は**+2.00 D**(1.2が得られる)、近見で最良となるのは**+4.00 D**なので、加入度は 4.00 − 2.00 = +2.00 D です。

教師という職業から、遠見(板書・生徒)と近見(教科書)の両方を1本で賄う必要があるので、遠用+2.00 Dに近用加入+2.00 Dの遠近両用(累進屈折力)眼鏡が適しています。

選択肢の確認

1.右+2.00D、左+2.00D
誤り。遠用のみでは30 cmの近見が明視できない。

2.右+3.00D、左+3.00D
誤り。中間的な単焦点では遠見も近見も最適とならない。

3.右+4.00D、左+4.00D
誤り。近用のみでは遠見が明視できない。

4.右+2.00D 近用加入+2.00D、左+2.00D 近用加入+2.00D
正しい。遠用+2.00 Dに近用加入+2.00 Dの遠近両用眼鏡が適している。

5.右+2.00D 近用加入+3.50D、左+2.00D 近用加入+3.50D
誤り。加入度+3.50 Dは過剰で作業距離が近くなりすぎる。

覚えるポイント

  • 加入度=近用の最良度数−遠用の完全矯正度数。
  • 作業距離30 cmなら必要な調節は約3.3 D。残存調節力の半分を残して加入度を決める。
  • 職業と生活場面(遠見・中間・近見の比率)に応じてレンズの型を選ぶ。

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