51PM074|第51回 視能訓練士国家試験 過去問
6歳の女児。就学時健康診断で右眼の視力障害を指摘され受診した。視力右 0.03(0.2×-6.00D)、左1.0(1.2×+0.50D)。眼圧は左右ともに12 mmHg である。前眼部および中間透光体に特記すべき所見を認めない。眼底写真(別冊No. 12 A)及びOCT(別冊No. 12B)を別に示す。考えられるのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
小児の片眼視力障害と眼底所見から病態を判断する図問題です。
解説
眼底に白色で羽毛状の縁をもつ病変が視神経乳頭から連続してみられれば、網膜有髄神経線維です。通常は篩状板より後方でのみ形成される髄鞘が、網膜内の神経線維にも及んだ先天異常です。
強い近視(−6.00 D)と弱視を合併することがあり、この症例のように矯正視力が上がらないことがあります。病変そのものは進行せず治療の対象になりません。
選択肢の確認
1.網膜剝離
誤り。網膜剥離では網膜が灰白色に隆起し波打って見える。
2.網膜芽細胞腫
誤り。網膜芽細胞腫では白色瞳孔と眼内石灰化がみられる。
3.網膜色素変性
誤り。網膜色素変性では骨小体様色素沈着と夜盲がみられる。
4.網膜動脈閉塞症
誤り。網膜動脈閉塞症は突然発症で高度の視力低下をきたす。
5.網膜有髄神経線維
正しい。乳頭から連続する羽毛状の白色病変は網膜有髄神経線維である。
覚えるポイント
- 網膜有髄神経線維=先天異常。乳頭から連続する羽毛状の白色病変。
- 近視・弱視・斜視を合併することがある。
- 病変自体は進行せず治療の対象ではないが、合併する弱視は治療する。