52PM011|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
明度が均一な面(A、C)と、それに連続して明度がスムーズに変化するグラデーションの面(B)(別冊No. 1)を別に示す。A 面とB 面の境界(矢印①)には暗い帯が、 B 面とC 面の境界(矢印②)には明るい帯が識別できる。この現象に関係するのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
明度の境界に生じる帯(Mach band)の機序を問う図問題です。
解説
明度が変化する境界に、実際にはない暗い帯と明るい帯が見える現象はMach band(マッハバンド)と呼ばれ、網膜の側方抑制によって生じます。
興奮した神経細胞が隣接する細胞の活動を抑えるため、境界部でコントラストが誇張されて知覚されます。輪郭を強調して見やすくする、視覚系の情報処理の仕組みです。
選択肢の確認
1.回折
誤り。回折は波が障害物の背後に回り込む現象である。
2.側方抑制
正しい。側方抑制によりMach bandが生じる。
3.Riddoch 現象
誤り。Riddoch現象は動く対象のみが知覚される現象である。
4.Purkinje 移動
誤り。Purkinje移動は暗所視で比視感度が短波長側へ移る現象である。
5.Stiles-Crawford 効果
誤り。Stiles-Crawford効果は錐体の入射角依存性による現象である。
覚えるポイント
- 側方抑制=隣接する細胞の活動を抑え、輪郭のコントラストを強調する。
- Mach band=明度勾配の境界に見える暗い帯と明るい帯。
- 水平細胞とアマクリン細胞が側方抑制を担う。