53AM073|第53回 視能訓練士国家試験 過去問
2 歳6 か月の男児。約3 か月前から左眼の瞳が白いことに気付いた母親と来院した。発達は年齢相当である。外傷歴はない。絵視標で右視力0.6、左眼は遮閉を嫌がり視力検査ができない。角膜反射は両眼とも瞳孔中央に観察される。レチノスコープでは、右眼は徹照良好、左眼は徹照がみられない。頭部CT(別冊No. 11)を別に示す。左眼球下方に高信号(矢印)が観察される。考えられる病態はどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
小児の白色瞳孔とCT所見から病態を判断する図問題です。
解説
2歳児の白色瞳孔(徹照が得られない)と、**頭部CTで眼球内の高信号(石灰化)**という組合せは、網膜芽細胞腫を強く示唆します。眼内石灰化は本腫瘍にきわめて特徴的な所見です。
生命に関わるため緊急に精査・治療が必要です。眼内異物(外傷歴なし)、網膜剥離・先天白内障・先天網膜分離症では石灰化はみられません。
選択肢の確認
1.眼内異物
誤り。外傷歴がなく眼内異物は考えにくい。
2.網膜剝離
誤り。網膜剥離では眼内石灰化はみられない。
3.先天白内障
誤り。先天白内障では眼内石灰化はみられない。
4.網膜芽細胞腫
正しい。白色瞳孔と眼内石灰化の組合せは網膜芽細胞腫である。
5.先天網膜分離症
誤り。先天網膜分離症では白色瞳孔にならない。
覚えるポイント
- 網膜芽細胞腫=白色瞳孔・斜視が初発症状。CTで石灰化。
- 両眼性は遺伝性(RB1遺伝子)。二次がんの危険もあり長期経過観察が必要。
- 白色瞳孔の鑑別=網膜芽細胞腫・先天白内障・未熟児網膜症・Coats病・PHPV。