55PM067|第55回 視能訓練士国家試験 過去問
24 歳の女性。小学生のときより眼位異常を認め、間欠性外斜視と診断されている。最近、眼精疲労と視力低下を自覚し来院した。視力は右1.0(1.2×-0.50 D)、左1.0(1.2×-0.50 D)、裸眼での両眼視力は0.6 であった。フォトスクリーナー(SpotTMVision Screener)の結果(別冊No. 8)を別に示す。この現象に関係するのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
間欠性外斜視での両眼視時の近視化の機序を問う図問題です。
解説
フォトスクリーナーの結果は両眼開放下で右−3.50 D◯cyl−1.00 D(等価球面−4.25 D)、左−3.50 D◯cyl−0.50 D(等価球面−3.75 D)と、自覚的屈折検査の−0.50 Dより3 D以上近視側です。片眼ずつは1.0なのに裸眼での両眼視力が0.6と低いのは、斜位近視の所見です。外斜位を融像で代償するために過剰な輻湊が働き、その**輻湊に連動して調節が起こる(輻湊性調節、CA/C)**ため近視化します。
フォトスクリーナーで両眼開放時に近視側の値が出るのも同じ機序です。眼精疲労の訴えともよく一致します。
選択肢の確認
1.近接性輻湊
誤り。近接性輻湊は対象が近いという認知により生じる輻湊である。
2.緊張性輻湊
誤り。緊張性輻湊は安静位を決める基礎的な緊張である。
3.調節性輻湊
誤り。調節性輻湊は調節に伴って生じる輻湊であり向きが逆である。
4.輻湊性調節
正しい。輻湊に連動して起こる輻湊性調節が近視化の原因である。
5.輻湊けいれん
誤り。輻湊けいれんは発作性の過剰な近見反応である。
覚えるポイント
- 斜位近視=両眼開放時のほうが近視が強く、視力が低い。
- 機序=融像のための過剰輻湊→輻湊性調節(CA/C)→近視化。
- 診断=両眼開放下と片眼遮閉下の屈折・視力を比較する。