45PM073|第45回 視能訓練士国家試験 過去問
8 歳の女児。眼位異常を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。間欠性外斜視を呈しており、固視交代は可能である。交代プリズム遮閉試験での偏位角は近見で20Δ、遠見で30Δ、+3.00 D 負荷した近見で45Δである。現時点で判定できるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
間欠性外斜視の検査結果から、その時点で言える判断を選ぶ問題です。
解説
近見20Δ、遠見30Δ、近見に+3.00 Dを負荷すると45Δと、プラスレンズで外斜視角が著しく増大しています。プラスレンズは調節を肩代わりして調節性輻湊を減らすため、外斜が増える=調節性輻湊で外斜を抑え込んでいたことを意味します。
すなわちAC/A比が高く、調節性輻湊が強い状態と判断できます。手術適応の有無、網膜対応、両眼視機能はこの情報だけでは判定できず、遠見>近見なので運動面の分類は開散過多型が疑われ、輻湊不全型ではありません。
選択肢の確認
1.手術の適応はない。
誤り。この情報だけでは手術適応の有無は判定できない。
2.網膜対応は正常である。
誤り。網膜対応は大型弱視鏡などの検査を要し、この情報では判定できない。
3.両眼視機能は不良である。
誤り。両眼視機能の良否はこの情報だけでは判定できない。
4.調節性輻湊は強い状態である。
正しい。プラスレンズ負荷で外斜が大きく増えることから、調節性輻湊が強いと判断できる。
5.運動面での分類は輻湊不全型である。
誤り。遠見の偏位が近見より大きく、輻湊不全型ではない。
覚えるポイント
- プラスレンズ負荷で外斜が増える=調節性輻湊で抑えていた=高AC/A比。
- 間欠性外斜視の運動分類=基礎型・開散過多型・輻湊不全型(遠見と近見の差20Δ以上)。
- 見かけの開散過多型はパッチテストで基礎型に変わることがある。