54AM074|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
21 歳の女性。幼少時から内斜視がみられ眼鏡を常用していたが、中学生以降は放置していた。最近、友人から眼位ずれを指摘され手術希望のため来院した。視力は右(1.2×-1.25D)、左(0.8×+0.75D◯cyl-0.50D 10°)。交代プリズム遮閉試験は遠見25 Δ内斜視、6 Δ左上斜視、近見20 Δ内斜視、5 Δ左上斜視。Bagolini 線条検査では左抑制がみられた。斜視の手術前に行うのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
斜視手術前に行うべき検査を問う問題です。
解説
長期に放置された内斜視では、プリズム順応試験を行って、プリズムで眼位を矯正した状態に順応させたときに斜視角が増えないか(順応後に隠れていた偏位が現れないか)を確認します。これにより手術量の設定精度が上がります。
またプリズムを用いた赤フィルタ法で、眼位を矯正したときに背理性複視が生じないかを術前に確認します。抑制があるので通常は複視を訴えませんが、術後の見え方を予測するために重要です。
選択肢の確認
1.健眼遮閉訓練
誤り。健眼遮閉訓練は弱視治療であり、この段階の準備ではない。
2.注視野検査
誤り。注視野検査は眼球運動障害の評価であり、この症例では優先されない。
3.プリズム順応試験
正しい。プリズム順応試験で手術量の設定精度を高める。
4.プリズムを用いた赤フィルタ法
正しい。プリズムを用いた赤フィルタ法で術後の複視の有無を予測する。
5.融像増強訓練
誤り。融像増強訓練は術後に検討するものである。
覚えるポイント
- プリズム順応試験=プリズムで矯正した状態に順応させ、真の斜視角を確認する。
- 術前に背理性複視の可能性を評価し、患者に説明しておく。
- 異常対応や抑制の有無は術後の見え方を左右する。