54PM074|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
5 歳の女児。部分調節性内斜視で眼鏡を装用している。視力は右(1.0× +3.50D)、左(1.0×+4.25D)、single prism cover test で35 Δの左内斜視であった。 Bagolini 線条検査の結果(別冊No. 11)を別に示す。網膜対応で正しいのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
35Δの内斜視に左眼20Δ基底外方プリズムを装用した状態で光条が中央で交差しており、自覚的斜視角(20Δ)が他覚的斜視角(35Δ)とも0とも一致しない不調和性異常対応である。
解説
Bagolini線条検査で2本の光条が中央で交差して見えるのは、そのときの眼位が自覚的には「ずれていない」ことを意味します。図では左眼に20Δ基底外方プリズムを装用した状態で光条が中央で交差しています。つまり自覚的斜視角は約20Δです。
他覚的斜視角はsingle prism cover testで35Δなので、自覚的斜視角20Δは他覚的斜視角(正常対応なら35Δ)とも0(調和性異常対応)とも一致しません。他覚的斜視角と自覚的斜視角が異なり、かつ自覚的斜視角が0でない状態が不調和性異常対応です。
選択肢の確認
1.正常対応
正常対応なら35Δのプリズムを装用して初めて光条が中央で交差します。
2.対応欠如
対応欠如では同時視が成立せず、2本の光条を同時に知覚できません。
3.二重対応
二重対応は正常対応と異常対応が併存する状態で、光条の交点が2通りに見えるなどの所見になります。
4.調和性異常対応
調和性異常対応ならプリズムなしで光条が中央で交差し、20Δのプリズムを装用すると交点がずれて見えます。
5.不調和性異常対応
正しい。20Δのプリズム装用下で光条が中央で交差しており、自覚的斜視角20Δ≠他覚的斜視角35Δ、かつ0でないので不調和性異常対応です。
覚えるポイント
- Bagolini線条で光条が中央で交差=その条件下での自覚的斜視角が0
- 自覚的斜視角=他覚的斜視角なら正常対応、自覚0なら調和性異常対応
- その中間なら不調和性異常対応