54PM073|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
60 歳の女性。斜めにだぶって見えると訴え来院した。Maddox 二重杆試験を行った結果(別冊No. 10)を別に示す。正しいのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
Maddox二重杆試験の結果から回旋偏位を判定する図問題です。
解説
Maddox二重杆試験では、赤と白の杆を通して見える2本の線の傾きから回旋偏位を判定します。線が傾いて見えるのは、その眼の眼底(網膜)が回旋しているためで、杆を回して線が平行になった角度が回旋偏位量です。
写真では右眼の赤杆を100°、左眼の白杆を90°にした状態で、赤線と白線が平行(ともに水平)に見えています。つまり右眼には約10°の回旋偏位があり、赤杆を90°に戻せば赤線は10°傾いて右上がりに見えます。眼底の回旋方向と複視の性質は、この傾きの向きから判定します。
選択肢の確認
1.下直筋麻痺である。
誤り。この所見は下直筋麻痺を示すものではない。
2.外方回旋複視がある。
誤り。自覚される複視の傾きと眼底の回旋方向は逆の関係にある。
3.左眼の上斜視である。
誤り。上下斜視の有無はこの検査からは判定できない。
4.眼底は内方回旋している。
誤り。眼底の回旋方向がこの記述と一致しない。
5.右レンズを90° にすると赤線は右上がりに見える。
正しい。杆の向きを90°にしたときの赤線の傾きに関する記述が図に合致する。
覚えるポイント
- Maddox二重杆試験=赤と白の杆で回旋偏位を自覚的に測る。
- 眼底が外方回旋=自覚的には内回しずれ(内側が上がる)として見える。
- 他覚的な回旋の評価は眼底写真(乳頭中心窩角)で行う。