54PM072|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
66 歳の男性。健康診査で左の眼底異常を指摘され、精査のために来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左0.7(0.9×+0.50D)であった。左眼の眼底写真とOCT (別冊No. 9)を別に示す。この疾患で正しいのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
高齢者の黄斑病変の診断法を問う図問題です。
解説
眼底とOCTで**網膜色素上皮の隆起(オレンジ色の結節や漿液性色素上皮剥離)**がみられる高齢者の黄斑病変では、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)を考えます。日本人を含むアジア人に多い病型です。
病変が脈絡膜内にあるため、脈絡膜を描出できるインドシアニングリーン蛍光眼底造影が診断に不可欠です。フルオレセインでは網膜色素上皮に遮られて病変が描出されません。
選択肢の確認
1.欧米人に多い。
誤り。ポリープ状脈絡膜血管症はアジア人に多い。
2.ドルーゼンを生じる。
誤り。典型的なドルーゼンを伴わないことが多い。
3.神経網膜内の病変から起こる。
誤り。病変は脈絡膜血管に起因し神経網膜内ではない。
4.抗VEGF 薬治療に反応しない。
誤り。抗VEGF薬治療に反応する(光線力学的療法の併用もある)。
5.診断にはインドシアニングリーン蛍光眼底造影検査が有用である。
正しい。診断にはインドシアニングリーン蛍光眼底造影検査が有用である。
覚えるポイント
- ポリープ状脈絡膜血管症=アジア人・男性に多い加齢黄斑変性の一型。
- インドシアニングリーンは近赤外光を用い脈絡膜血管を描出できる。
- 治療=抗VEGF薬、光線力学的療法(PDT)の併用。