54PM071|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
6 歳の男児。眼脂があり、よく眼をこするため来院した。視力は右0.4(0.5× +2.00D◯cyl-3.00D 20°)、左0.3(0.6×+3.00D◯cyl-3.50D 180°)。右前眼部写真(別冊No. 8)を別に示す。診断はどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
小児の眼脂と眼をこする症状から診断する図問題です。
解説
小児が眼をこすり、前眼部に**上眼瞼結膜の巨大乳頭(石垣状乳頭)**がみられれば、春季カタルです。強いかゆみ・粘性の眼脂・羞明を伴い、アトピー素因のある男児に多くみられます。
角膜側にシールド潰瘍を生じると視力低下をきたします。強い乱視を伴っていることもこすることによる角膜形状の変化を示唆します。
選択肢の確認
1.霰粒腫
誤り。霰粒腫は瞼板腺の慢性肉芽腫性炎症で腫瘤を形成する。
2.春季カタル
正しい。上眼瞼結膜の巨大乳頭を伴う春季カタルである。
3.淋菌性結膜炎
誤り。淋菌性結膜炎は新生児や成人の急性の膿性結膜炎である。
4.流行性角結膜炎
誤り。流行性角結膜炎では濾胞と偽膜がみられ、強いかゆみは伴わない。
5.単純ヘルペス角膜炎
誤り。単純ヘルペス角膜炎では樹枝状病変がみられる。
覚えるポイント
- 春季カタル=上眼瞼結膜の巨大乳頭(石垣状)、シールド潰瘍、強いかゆみ。
- アトピー素因のある学童期の男児に多い。春から夏に悪化する。
- 眼をこする習慣は円錐角膜・網膜剥離の危険因子でもある。