55AM072|第55回 視能訓練士国家試験 過去問
8 歳の男児。自閉症スペクトラム障害で偏食があり、白米、食パン及び白身魚しか食べようとしない。最近夜暗いところを手探りで行動し、目をよくこするため来院した。フルオレセイン染色後の左眼前眼部写真(別冊No. 9)を別に示す。右眼も同様の所見であった。足りないと考えられる栄養素はどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
偏食のある小児の夜盲と角膜所見から欠乏栄養素を判断する図問題です。
解説
夜盲(暗いところで手探り)と、フルオレセイン染色でみられる角結膜の乾燥性変化という組合せは、ビタミンA欠乏症を示します。自閉症スペクトラム障害による極端な偏食が背景にあります。
ビタミンAは杆体視物質ロドプシンの原料であり、欠乏すると夜盲・結膜乾燥(Bitot斑)・角膜軟化症をきたします。放置すると角膜穿孔に至るため、早急な補充が必要です。
選択肢の確認
1.ビタミンA
正しい。夜盲と角結膜の乾燥性変化はビタミンA欠乏症の所見である。
2.ビタミンB
誤り。ビタミンB欠乏では脚気やWernicke脳症をきたす。
3.ビタミンC
誤り。ビタミンC欠乏では壊血病をきたす。
4.ビタミンD
誤り。ビタミンD欠乏ではくる病をきたす。
5.ビタミンE
誤り。ビタミンE欠乏では神経障害や溶血をきたす。
覚えるポイント
- ビタミンA=ロドプシンの原料。欠乏で夜盲・結膜乾燥(Bitot斑)・角膜軟化症。
- 開発途上国では小児失明の主要因。先進国でも極端な偏食や吸収障害で生じる。
- 早期の補充で夜盲は改善するが、角膜軟化症に至ると瘢痕を残す。